ふたりきりのアトリエはとても静かで、ちょっとした物音でも大きく響くように感じられた。
否、神経が昂ぶっているせいで聴覚が過敏になっているのかもしれない。
敏感になっているのは聴覚だけではなかった。
全身の膚が、すこしふれられただけで過剰に反応してしまうほど過敏になっていた。
肩にかかっているだけの状態になっている衣服がほんの少し膚にふれただけで小さく悲鳴を上げてしまう。
悲鳴は外に聞こえてしまうのではないかと思うくらい、耳に響く。
びくりと体をふるわせると、また衣服が膚をかすめ、長い髪が膚を撫でる。
小刻みにふるえながら汗のにじむ手で目の前の男に縋り付く。
意地悪な彼は左手に持った氷で胸をそっとなぞる。
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